辰吉丈一郎
1970年5月15日生
28戦20勝14KO 7敗1分
WBC世界バンタム級王者
近年のボクシングブームの火付け役であり、最も多くのボクシングファンから愛されているボクサーの一人でしょう。
言動に多くの若者や、ファンが魅了され、高額のチケットがいつも売り切れるボクサーはそうはいません。
漫画「あしたのジョー」のように、貧困の幼少期をすごし、母は幼い頃に父と離婚して、家を出る。
母親の顔をたしかしらないのではなかったかと思います。(うる覚え)
中学時代はケンカ三昧の日々をおくり、地元でも有名なワルになっていました。
そんな彼に中学時代の先生がボクシングをすすめます。
16歳で大阪帝拳ジムに入り、アマチュアからプロに転向して、あれよあれよというまに勝ち上がり、なんとプロ8戦目において、世界チャンピオンの座につきます。
その後網膜はく離に見舞われるも、いくたもの苦難をのりこえ、再度世界チャンプになったときの感動は今も忘れられません。
戦績こそ際立ったものはありませんが、記録より、記憶にのこる選手かもしれません。
もちろん、記録の方でも、具志堅用高のもつ記録をぬりかえ、至上最速の8戦目での世界タイトル奪取というすばらしい記録を保持しています。
しかし、それ以上に多くの若者や、ファンを熱く、そして感動に包んだボクサーでしょう。
また、芸能人にもファンがおおく、ダウンタウンの松本人志さんや、ビートたけしさん、岸本佳代子さんなどが熱心に応援したことも有名です。
また彼にあこがれてボクシングを始めたファンも多く、その中には実際に世界チャンピオンになった畑山隆則がいる。
今もまだ現役続行を宣言しているので、素晴らしい天才ボクサーがいつかまた復活してくれることを心のどこかで願ってやみません。
タイの若きチャンピオン、シリモンコン戦です。
これで辰吉が3度目の世界王者に返り咲きました。
感動の一戦です。
1997年11月22日 WBC世界バンタム級12回戦