竹原 慎二(たけはら しんじ)
1972年1 月25日生
25戦24勝18KO 1敗
WBA世界ミドル級王者
竹原 慎二といえば、テレビ番組の「ガチンコ」での人って感じで有名でしょうか。
なにがすごいの?って思っている人もきっと多いはず。
実は彼は本当にすごいことやってのけた人物なんですよ!
彼は当時日本人にとって、前人未踏といわれていたミドル級という階級で見事世界王者になったのです。
それまでの日本人には「ミドル級の世界チャンプはムリ」という神話があり、ミドル級をさけて、そのすぐ下の階級である「ジュニアミドル」で挑戦するのが一般的でした。
しかしこの広島の暴れん坊の出現により、「もしかしたら、日本人でもミドル級のチャンピオンになれるんじゃないか?」という希望がファンや、専門家の間から出始めました。
しかし、当時のミドル級のチャンプはアルゼンチンの暴れ雄牛のホルヘ・カストロ。100戦以上ものキャリアをもつチャンプに竹原は圧倒的不利、やるだけ無駄!と散々な評価を受けていました。
やっと決まった世界戦にもかかわらず、それまで竹原の試合を放映していたTBSも放映を見送り、なんとテレビ東京の深夜放送(しかも当然録画!)という自体に陥りました。
TBSとすれば、わざわざ負けがわかっている試合をゴールデンで流せない!とのことだったのでしょう。
しかし!この日、竹原の試合により大きく歴史は変わりました。
なんとチャンピオンをボディでダウンさせ、そして、見事判定勝ちを収め勝利してしまったのでした。
一夜にしてヒーローになった竹原をみて、本当にうれしくなりました。
涙もこぼれてきました。
あの酷評されていたなか、結果をだすこと、冷静に戦い抜いたことを本当にすごいと思います。
そのご防衛戦には負けてしまい、網膜はく離が発覚して引退することになりました。
あの世界戦の日、日本人がミドル級のチャンプとして、レフェリーに手を上げられていたことは、日本人の誇りです。
前人未到の世界チャンプ誕生です!