川島 郭志(かわしま ひろし)
1970年3月27日
元WBC世界スーパーフライ級王者(6度防衛)
24戦20勝14KO 3敗1分
地味だけど、とても練習熱心で、とりわけ、ディフェンス技術に優れた選手でした。
そのディフェンス能力の高さから、ついたあだ名が「アンタッチャブル」というくらいでした。
デビューしたときはアマチュアからきたエリートボクサーとして、鬼塚勝也・ピューマ渡久地らとともに平成三羽烏と呼ばれて注目されました。
しかし、新人時代の挫折をきにスター街道からそれてしまいます。
その後に現れた辰吉丈一郎の圧倒的人気の影で人知れず努力と、戦績を重ね、見事チャンピオンに輝きました。
練習もとても熱心で常にボクシングのことを考えて生活していたようです。
今でこそ他の選手の試合でも見られますが、パンチをよけるときに、体ごとよけたり、腕で裁くよけかたでなく、クビを後ろにひねって、パンチを「殺す」というディフェンスをメジャーにしたのは川島選手です。
彼がパンチをクビをひねってよけるたびに、「おーー!」と歓声が上がったものです。
7回目の防衛戦で負けてしまったあと、視力の低下が著しいことが発覚し、引退してしまいましたが、ぜひ、またあのディフェンスが見たいと思わせてくれる、数少ない選手です。
引退後はテレビの解説や、ジムの経営などして、後進を育てています。
ボクシングの玄人のファンからは絶大な支持を受けていた選手です。