浜田 剛史(はまだ つよし)
1960年11月29日生
24戦21勝(19KO)2敗1ノーコンテスト
元WBC世界スーパーライト級王者
帝拳ボクシングジム所属
この人ほど、無骨で、古武士のような男を他に知りません。
まじめで、真摯であり、ボクシングを心から愛する選手でした。
「ボクサーは目が命」と(ボクシングの試合のVTR以外)テレビを見ることはほとんどなかったという逸話があるほど、ストイックな現役生活でした。
不利といわれたレネ・アルレドンドとの世界タイトルマッチはなんと1ランドKOという衝撃的なノックアウト劇でした。
両国国技館には観客の歓声が地響きのように鳴り響きました。
その後右ひざの具合が悪化して、最後まで良くならず、初防衛に失敗して引退をしました。
あまりの強打から右拳の骨を4度骨折してしまい、ボルトが最後まで抜けなかったようです。
右をかばいながらも、左ジャブを延々サンドバッグで打ち続けたそうです。
周りの人間も鬼気迫る練習にしゃべりかけられないといっていたそうです。
もし、右拳の治療などで、2年以上のブランク等がなければ、もっと偉大な記録をうちたてていたと思います。
引退後は、解説者の道を進み、WOWOWのエキサイトボクシングなどでは、いつも的確な解説で視聴者からの支持も高いです。
無骨でまじめな人柄が解説にもにじみでています。
そして、忘れてはいけない、いまだ破られていない「15試合連続KO勝ち」の日本記録保持者でもあります。
いつまでも心に残る名選手ですね。